RSD(CRPS)について

最近,少しずつ,東京周辺で交通事故のセミナーを行うようになりました。
少しでも交通事故被害者の現状を知っていただけるきっかけになればと思い,セミナーを開いています。
セミナーに参加されるなどご縁があった方から,交通事故の被害に遭われた方のご紹介をいただくことが多いです。
ご相談の中には,あまり知られていない病名の後遺障害に関するご質問があります。
そこで,今回はしばしばご相談のあるRSD(CRPS)についてお話しします。

RSD(CRPS)は,疼痛,腫脹,関節拘縮,皮膚変化を主な症状とする外傷後の疼痛をいいます。
交感神経の異常亢進が原因で発生すると考えられています。
RSD(CRPS)の自賠責保険における後遺障害等級は7級・9級・12級です。
自賠責保険における後遺障害認定基準では,基本的に,①関節拘縮,②骨の萎縮,③皮膚の変化(皮膚温の変化・皮膚の萎縮)が必要です。
現在の裁判実務でも,基本的には自賠責保険の認定基準に依拠して,上記3要素を基準に判断しています。

RSD(CRPS)は,主治医でも見落としがある特殊な傷病です。
RSD(CRPS)でお悩みの方は,交通事故に精通した弁護士に相談することをお勧めします。